『基礎種鳩「ホワイトカイザー号」への思い入れ』 心の中でずっとくすぶり続けていた純白鳩でのレース参加。その思いが一気に噴出したのは、 2000年の秋、ホワイトカイザー号(カイザー号優勝16回の直仔)の分譲広告を愛鳩の友誌に 見つけたときである。その時すでに8歳を過ぎている老鳩に、果たして大枚をはたいて購入するだけ の価値はあるのか、本当に作出可能なのか。いろいろ考えた挙句に、「これで駄目なら、すっぱりと 鳩を止めよう。」と決断してホワイトカイザー号を導入した訳である。 導入時のホワイトカイザー号は、老齢であることからか、それとも体質的なものからか、肉付きが あまり良くなく、手羽の引きも硬い、長手でやや大型の鳩であった。導入した際に聞いたところに よると、東京では直孫で1000Kまで帰還を果たしているとのことであった。また、当舎での一番 仔を使翔したところ、すんなりと200Kの性能検定をクリアし、入賞を果たしたことから、種鳩と しての最低限の能力はあると判断し、当舎で作出してホワイトに出た直仔はすべてストックする方針 にした。 結果的に、ホワイトカイザー号は、毎年配合を替え、20羽余りの直仔を作出することができた。 12歳で作出ができなくなったが、14歳を迎えた2006年も元気で暮らしている。 このホワイトカイザー号を補完するための種鳩を随分各所から導入したのであるが、(妻には 内緒であるが、額にするとボーナス分くらいは軽く使った。)果たして何羽が種鳩として貢献して くれるか、これからの性能検定を待たねばならないが。 |